【大阪府堺市の内装屋さん】襖紙(ふすま紙)への印刷
堺市内の内装屋さんから
お寺さんのふすま替えをするので、貼り替え前に柄を印刷してほしい。
データはないが、紋の写真と寸法があるので、それから作ってほしい。
とのご依頼をいただきました。
「写真からのデータ起こし」
「用紙支給での襖紙への印刷」という内容です。
制作や製作の手順
- 写真と寸法を送っていただき、内容を確認します
- データを作り、サイズを調整し、イメージを作ります
- お客様のOKをいただいてから印刷工程にすすみます
- ふすま紙に適した印刷方法を検討し、印刷テストをします
- 印刷可能なことを確認したら色のテストをします
- お客様の確認をいただいてから、本印刷をします
印刷工程詳細
印刷方法の検討
支給された用紙には「特漉ヤマカ参號紙」と書いてあります。
厚くて繊維がしっかりしていて風合いもステキなかっこいい紙です。
歴史あるお寺のふすまにお使いになるようで、またサイズも大きいため、
1枚○万円以上するという高価な紙なので緊張します……
ところで皆さまはふすまの張り替え方法をご存知ですか。
ふすま紙ぜんたいを水・糊でしっとりと濡らして、
繊維をフニャフニャにふやかせておいてから貼り付けて、
乾くとともに繊維が縮むことを利用して、ピシッとさせます。
つまり水でにじんでしまう水性インクは使えないということです。
なので今回は溶剤インクで印刷します。
印刷可否の検討および諸条件の確認
初めて使う紙種でのご依頼でしたので、
まずは印刷可能かどうか(インクとの相性)の検討から始めます。
インクもはっきり乗るし、にじみも無い、いけそうです。
(若干にじんで見えるのは印刷機の調整前だからです)
印刷テストをするための余白があまり無く、
ジャマにならないギリギリのところで印刷設定の調整を行ないます。
色パターンを印刷して、印刷色の確認をします。
実は、この時点まで表裏を誤っていました……><
ザラザラした風合いのある面を表だと思っていたのですが、
本当はザラザラした面が裏側、ツルツルした面が表だったので、
再度調整し直しています。
本印刷開始
お客様のOKをいただいてから本印刷開始!
ふすま紙4枚(ふすま4枚、2対分)印刷完了です。
完成写真
詳細
被刷体種別:襖紙(特漉ヤマカ参號紙)
襖紙サイズ:約1570×2210mm
印刷サイズ:1500×2100mm(張り込み余白込サイズ)
施工サイズ:1400×2000mm(完成枠サイズ)
実納期
データ制作・細部修正:3営業日
印刷機設定・調整、色確認:1営業日
印刷:1営業日
お客様
株式会社ワコン
大阪府堺市中区新家町610-3
電話 072-235-2311
施工場所
光福寺
大阪府南河内郡太子町春日1786